2008年01月06日

ドキッとさせてたんだ

正月に実家に帰った時のこと。

父親がこう話した。
「去年、おまえに病気のことを告白されたとき、
 正直、ドキッとして心臓が止まるかと思った。」

仲のいい親戚とうちの家族で鍋をつついているときの会話で。

自分はその言葉にドキッとした。

昨年の冬の初め、父親を誘って飯を食いに行った。
そんなことしたことも今までなかったんだから、
それは不思議に思ったことだろう。

ちょうど復職トレーニングがはじまった頃で
なんというか、自分には小さな希望が見えていた。

この時点で父親はうつ病のことはもちろん知らないし、
休職していることも知らない。
別のところで復職トレーニングをしていることも知らない。

全部言ってしまうと、パンクしてしまう。
下手にこじれるとイヤなので、
「うつ病になってしまって、今は回復傾向である。」
この事実しか伝えなかった。

それも何ともなさそうに装って、
男二人でトンカツを食べながら、
「そういえばさぁ、俺さあ」とかいう感じで。

その時、父親は「そうだったのか。」
としか言わなかった。

その「そうだったのか」の向こうで、
ちょっとやそっとでは動じない父親が
ドキッとしていたかと思うと、
驚いたのと同時に心配をかけて申し訳ないと思った。

顔では平気な顔をして、
心では心配してくれていたんだ。

正直、母親には話せても、
父親にはうつ病のことは話せないと思っていた。
昔気質の人だし、マイノリティーが家族にいるなんて
絶対にイヤだと思う人だと思っていた。

でも、違った。
勝手に壁を作っていたのは自分だった。

ここにも自分を心配してくれていた人がいたのだ。

これからは少しずつ本当のことを、
話していこうと思う。

ゴルフを教えてもらいながらでも、
近所の銭湯に行きながらでも、
たばこ臭いのはイヤだけどパチンコも
本当にたまになら付き合おうかな。

ありがとう。そして、ごめん。
もう少し待ってみてください。

きっと、あなたの息子は大丈夫なはずだから。
だっていろんなつらいことを乗り越えてきた、
あなたの息子ですから。



4796651667「家族力」がうつから救う!―ともに戦う「患者と家族」60のケース
山口 律子
宝島社 2006-02

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posted by kickloud at 12:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | そして、僕はつぶやく。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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