2006年10月11日

そして、僕はうつになった。

休みをもらった。
朝から都内の大学病院へ。

受付に「うつかもしれない」と伝えると、
精神神経科に行くようにと言われる。

待つこと1時間以上。
パートナーが付き合ってくれたので、
なんとかなったが、
「自分が精神科に行く」という事実に
困惑も、不安も、緊張もあった。

やっと名前を呼ばれて、中へ。
いくつかある小さな個室に通される。

部屋に入り、ドアを閉めようとすると
その女性の看護師さんは
「ドアは開けたままでお願いします」と言われる。

何かするとでも思ったんだろうか、
発狂するとでも思ったんだろうか、
その可能性が自分にあると思われているんだ。
それだけで、なんだか暗い気持ちになる。

この小さな部屋では往診の前の
予備情報となる質問などをされた。

「言える範囲で構いませんので」と言う前置きで始まり、
現在の状況、気分、原因と思われるものなどから
近親者にうつの患者はいるか、などまで聞かれた。

せっかくだからできるだけ詳しく答えた。
今思えば、必要ないことも言ったかもしれない。
でも、その瞬間ははき出したいという思いが強かった。

そのやりとりからさらに待ち、本診察へ。

診察室に入るとそこには何人も白衣を着た人が。
そうか、ここは大学病院だった。
担当医と思われる女性の先生が、
「はじめまして」と切り出した。

さきほど聞かれた質問をまとめたカルテのようなものを
見ながらいくつか質問をされる。

出勤前の吐き気や咳き込みなどの症状も伝えた。
あとは、あまり覚えていない。
とりあえず、正直に、自分がつらいと言うことを
伝えようと必死だった。

診断の結果、うつ状態にあると出た。

パキシルという薬を処方してもらい、
自宅にほど近い心療内科を紹介してもらう。
-今日の処方-
パキシル 10mg

会計は自動会計だった。
機械が勝手に会計の値段を出す。
「大きな病院に来たの久しぶりだもんなぁ。
 世の中は進歩しているんだなぁ」と
全く関係ないことを思った。

病院近くの薬局で薬を受け取り、
結局遅めになってしまった昼食を摂る。

パートナーはいつもどおり接してくれる。
食後のコーヒーを飲みながら、
今日もらった紹介状と、薬の内容を改めてみて
自分は病気なんだという実感がわいてきた。

店を出て、会社に電話をする。
上司に今日は休みにして良いよと言われる。
詳しくは後日聞いてくれるらしい。

外はよく晴れていて、
会社が休みになったんだから、
普段ならどこかにでも行くところも、
今日はそんな気分になることはなかった。


そして、僕はうつになった。

4062593149「うつ」に陥っているあなたへ (健康ライブラリーイラスト版)
野村 総一郎
講談社 2002-04

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posted by kickloud at 23:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | そして、僕はつぶやく。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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